がんとわかってから、医師に聞いておくべき「がん」のこと4つ

がんとわかってから、医師に聞いておくべき「がん」のこと4つ

告知から手術までの時間はとても短いことが多い

がんと宣告されたとき、医師にまずは何を聞いたらよいのでしょうか?

「落ち着いてから改めて聞きましょう」と言われても、そうそう落ち着ける状態でもありませんし、病気のことも治療のこともちんぷんかんぷんで何から聞けばいいのかわからない。

はじめはそのような状態でもなんら不思議はありません。

膵臓がんと診断されたときには、進行が早いため手術ができるステージの場合はできるだけすぐに手術となることが多いと思います。心が動揺しているなか、冷静になって短時間であれこれ調べるのは大変なことです。

がんとわかったあと、治療方針を考えるうえで知っておくとよいことがあります。今回は医師に聞いておくべきこととしてまとめましたので、ぜひご活用ください。

 

ページ最後に質問リストを追加しました。(2016年10月1日)

 

医師に聞いておくべき「がん」のこと4つ

  1. がんの種類・性質(進行の仕方、速度、悪性度、生存率)
  2. がんの進行度合い、転移の有無(リンパ節や他の臓器)
  3. 最適な治療法はなにか(選択肢を聞く、補助療法など)治療によって完治するのか、どのくらい延命するのか、治療しない場合どうなるのか
  4. 治療のリスクはなにか(副作用、後遺症、再発の可能性、生活はどう変わるか)

 

がんの種類・性質(進行の仕方、速度、悪性度、生存率)について

「膵臓がんとはどんながんなのか」を直接自分の状態と合わせて医師に聞くのがよいです。

膵臓がんは現時点では治療が難しく進行が早いがんなので、一般的に悪性度は高いと言われます。ですが、サバイバーと呼ばれるがん宣告から5年以上生きておられる方々もいますし、安易に落胆するのではなく「自分の現在の状況を把握すること」が大切です。

膵臓がんは、がんのできる部位によって治療法(手術の仕方、手術にかかる時間)も緊急性も大きく異なります。

膵臓がんの部位 主膵頭部がん、膵体部がん、膵尾部がんに分けられています。

膵臓がんの発生部位

自分のがんが、どこにできたがんなのか、今後どのくらいの速度でどのように大きくなり、転移はどこにする可能性があるのか。今の状態で見つかった場合、生存率や生存期間はどの程度なのか、聞いておくとよいでしょう。

 

がんの進行度合い、転移の有無(リンパ節や他の臓器)について

また現在のがんのステージによって治療法も緊急性も、そして生存率も大きく異なります。

膵がん進行度表

膵がん進行度(ステージ)表

自分のがんがいまどこまで悪化しているのか、転移はしているのか把握しておきましょう。(検査結果だけだとはっきりしない場合が多いので、手術して初めて正確なサイズがわかる場合もあります。)

 

最適な治療法はなにか(選択肢を聞く、補助療法など)治療によって完治するのか、どのくらい延命するのか、治療しない場合どうなるのかについて

そのときのがんのステージ、発生部位、年齢、体力など、それぞれの人に最適な治療法があります。もちろん、その病院で得意とする治療法もありますので、病院や医師によって答えは異なるでしょう。

まずは病院や医師の得意・不得意を置いておいて、今の自分に適する治療法(手術なのか、抗がん剤(化学療法)なのか、放射線なのか、それとも合わせて使うのか)を聞きましょう。

そしてその治療がどの程度の効果があるものなのか(何%の人に効くのか、何カ月延命するのか)も、きちんと確認しておきます。

その病院で納得のいく治療を受けられないのであれば、また納得できる説明を受けられなかった場合には、セカンド・オピニオンや転院も考えたほうがよいでしょう。

 

治療のリスクはなにか(副作用、後遺症、再発の可能性、生活はどう変わるか)について

手術または経口投与や点滴の抗がん剤を勧められると思います。その場合、大小は人によりますが副作用があるので、必ず確認しておきましょう。その場合の後遺症の有無も重要です。

また、再発(同じ部分に再びがんができること)もあるのか、その場合治療はどうするのか。

そして、手術や抗がん剤をすることで、なにか生活するうえで変わることがあるのか(食事・睡眠・運動・五感など)を確認しましょう。

現時点では「がんが完全に治る」のは大変難しいことですので、手術で受ける体の負担(膵臓以外にも胃や腸を切り取ることもあり、術後は食事や排便などで苦労します)や抗がん剤の副作用(吐き気や脱毛など)といったリスクと延命の効果をよく考え、選択することになります。

ここで大切なのは、治療法を提示されてすぐに「即答はしない」ことです。

一度自分のなかで噛み砕いて落ち着いて考えて、周りの人とも話してみて決めてください。もちろん急がないといけないかもしれませんが、今後の人生に大きな影響を与えます。

少しだけ、時間をもらいましょう。

質問リストまとめ

これらの内容を一覧にしました。よかったら↓の画像をクリックして、印刷してご活用ください。

がんとわかってから、医師に聞いておくべき「がん」のこと 質問リスト

質問リスト

 

▼がんのことだけでなく、聞いておきたいその他の項目についてはこちらにまとめています。

がんとわかってから、医師に聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個

2016.05.12

参考サイト

がん情報サービス「がんと診断されたらまず行うこと」

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