がんとわかってから、医師に聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個

がんとわかってから、医師・病院スタッフに聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個

がんとわかってからすべきことは、情報を集めて「自分の状態」を正確に把握することが大切です。

もっとも重要な「がん」のことについては下記の記事でまとめましたが、それ以外のこと(今後の治療について)も一緒に聞いておくべき内容です。今回はそこに焦点を当てて解説します。

がんとわかってから、医師に聞いておくべき「がん」のこと4つ

2016.05.07

医師・病院スタッフに聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個

治療そのものについて

医師・病院スタッフに聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個 治療そのものについて
  1. 治療の期間
    どの治療法を選ぶかによって期間が変わりますが、今後自分や家族がどのように生活していくのかを考える基準になります。
  2. がんや体調がどうなったら治療方針が変わるのか
    がんが縮小したら、または大きくなってどこかを圧迫したり転移をした場合、治療方針を切り替えることが考えられます。また抗がん剤は一定期間投与し、効果が見られない場合には別の薬に切り替えたりもします。そして、治療法は患者さんの体調にも大きく影響を受けます。治療の決定権は患者さんにありますので、判断基準を知っておくと安心です。医師・病院スタッフに聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個 治療の費用は合計どのくらいか、保険適用となる範囲は
  3. 治療の費用は合計どのくらいか、保険適用となる範囲は
    基本的には標準治療の場合保険適用となり、高額医療費制度を利用することになりますので後日払い戻しがありますが、一度は自分で支払いをしなければなりません。経済的に不安な場合は治療費を聞いておくのがよいでしょう。
  4. 通院治療は可能か、入院が必要か(入院の場合どのくらいの期間か)
    膵臓がんの抗がん剤治療では、TS-1の場合は経口投与、ジェムザールの場合は点滴なので入院ではなく定期的な通院で大丈夫です。その他の治療法や手術の場合は入院も必要になりますので、あらかじめ聞いておいて家族と共有しましょう。
  5. 化学療法や放射線治療は行うのか(副作用はあるか、抑える方法はあるか)
    膵臓がんの場合、臓器の位置的にも放射線治療は選択されないようです。化学療法(抗がん剤)を使った場合のリスクと対処法を先に知っておくと判断の基準になります。
  6. 自分の病状は実験的治療(治験)を行う余地があるか、リスクはあるか
    治験は体力面で問題ないかや効果が見込めるかどうか、薬の対象となる症状かなど審査が厳しく、すべての方が受けられるものではなく、当然治療実験ですのでリスクも伴います。ですが、今後の選択肢として可能性があるかどうかを聞いておくのはよいでしょう。医師・病院スタッフに聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個 セカンド・オピニオンはどうやったらいいか
  7. セカンド・オピニオンはどうやったらいいか
    現在ほとんどの医師は相談すればカルテや検査画像を提供してくれますので、セカンド・オピニオンの話を持ち掛ければ色々と協力してくれるでしょう。
  8. 家族性のがんか
    30代など若い年齢から膵臓がんを発症した場合、家族性(遺伝性)のがんも考えられます。心配な場合は聞いてみましょう。
  9. 治癒したかどうかの判断基準は
    どのようになったら治癒(完治、寛解)したと言えるのか、具体的な基準を聞くと安心です。
  10. 病状や治療について疑問が生じたらいつだれに聞けばいいか
    わからないことをわからないままにしておくと、不安になります。不安は身体にも悪影響を与えますので、どんなに小さなことでも聞くことが大切です。聞いたことで具体的に問題がわかると、(解決できるかどうかではなく)自分も家族も対処ができるようになります。

主治医、スタッフについて

医師・病院スタッフに聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個 主治医、スタッフについて
  1. そのがんについてどのくらいの治療経験があるか
    手術の執刀数や抗がん剤の治療経験を詳しく聞きましょう。自分の希望する治療が受けられるかどうかが判断できます。
  2. 主治医以外の治療に関わる医師、看護師、スタッフは誰か(専門医はいるか)
    化学療法を受ける場合には、化学療法の専門医がいるかどうかなど、その病院でそのがんに対しての対応がどの程度できるのかを聞いておくのがよいでしょう。

生活について

医師・病院スタッフに聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個 生活について
  1. 治療中に気を付けるべき生活習慣はあるか
    食事や運動、趣味など、気になることは聞いておきましょう。
  2. 治療後の生活はどう変化するか
    制限するものがあるのかなど、具体的に変化するものを聞いてみましょう。
  3. 生活していくなかで、どのような症状が出る可能性があるか、またどのように対処すればよいか
    家族が対処できるもの、受診したほうがよいものなど、先に具体的に出る可能性のある症状がわかっていると安心です。突然出る症状だけでなく、時間が経つにつれゆっくり出てくる症状についても聞いておきましょう。

患者・家族へのサポート

医師・病院スタッフに聞いておくべき「治療とサポート」のこと17個 患者・家族へのサポート
  1. 治療を進めるうえで患者や家族はどんな問題に直面するか(精神面、経済面、生活面において)
    家族が手伝う必要があるのかどうか、それ以外にも直面した問題に対するサポートは存在するのかも聞いておくとよいでしょう。
  2. 入院時、患者や家族に対して病院にはどんな支援・サービスがあるか
    緩和ケアではよく家族用の宿泊設備や24時間面会可能、ボランティアによる飲み物サービスなどがありますが、その病院ではどのような支援があるのか聞いてみましょう。

 

参考にした本・サイト

▼国立がん研究センター病院精神腫瘍学開発部によるパンフレットです。質問したほうがいいよ、という内容をたくさん載せてくれています!もっと細かく質問内容を考えたい方はぜひ見てみてください。

国立がん研究センター 重要な面談に のぞまれる患者さんとご家族へ ─聞きたいことをきちんと聞くために─

国立がん研究センターパンフレット

重要な面談に のぞまれる患者さんとご家族へ ─聞きたいことをきちんと聞くために─

▼情報は古いものもありますが、家族ががんになったときに知っておきたい内容がQ&A方式で書かれています。とても参考になりました。

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