抗がん剤はどんなイメージかと聞かれたら
「癌細胞を殺す薬、副作用が強く出る薬、高額な薬・・・」
このようにいくつも思いつくかと思います。
もちろんそれらは間違っていません。
しかし、正直抗がん剤とはどんなものか分からない方が多いと思いますので、この記事では抗がん剤の種類を、続けて以下の記事では膵臓癌で使える抗がん剤に絞って一つ一つ解説をしていきたいと思います。
抗がん剤ってどんな種類があるの?
一言に抗がん剤といっても薬なのでかなり多くの種類があります。しかし、分類としてはそこまで多くはありません。
- アルキル化薬
- 代謝拮抗薬
- アルカロイド系
- 抗生物質抗がん剤
- トポイソメラーゼ阻害薬
- ホルモン製剤
- 白金(プラチナ)製剤
- 生物学的製剤(インターフェロン、インターロイキン)
- 分子標的薬
分類としては以上の9分類です。
ここで注意が必要なのは全ての種類の薬がどの癌にも適応できるわけではないということ。
例えば①のアルキル化薬が効いても②の代謝拮抗薬が効かない癌もある、ということです。
「膵臓がんの治療薬は少ないのに、他の癌では治療薬が多いのはなぜ?」と疑問に思うことはありませんか?
実は抗がん剤といっても、適応する癌の研究が行われていて、かつ治療の信頼性が確立してなければ治療に用いることができません。
膵臓がんで治療薬が少ないのは、まだ治療の信頼性が確立していない=確実な結果が出ていないからなのですね。
これが癌ごとに使用できる薬も数も異なってくる理由です。
膵臓がんに使用できる抗がん剤について
膵癌診療ガイドライン2013年版では、治療薬として
- ゲムシタビン単剤
- TS-1(テガフール+ギメラシル+オテラシル)単剤
- ゲムシタビン+エルロチニブ
- ゲムシタビン+アルブミン懸濁型パクリタキセル
- FOLFIRINOX(オキサリプラチン+イリノテカン+フルオロウラシル+レボホリナートカルシウム併用療法)
これら5種類が挙げられています。
しかし、手術で切除可能か不可能かにより使用する薬剤が異なるので、次はそれらを確認していきます。
▼それぞれ詳しく解説した記事を用意しました。続きはこちらからどうぞ。
参考サイト
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