膵臓がんで最大の敵は「背中~腰にかけての痛み」
膵臓がんになると、腰痛や背中の痛みがきっかけで通院したことにより膵臓がんが見つかるなど、とにかく始終「腰痛・背中の痛み」に悩まされます。
まずは具体的にどこらへんが痛くなるのか、解説します。
上から、背骨の両脇、背中の右側、骨盤の上あたりです。
ここからは膵臓がんの母の経験を元にお話しますが、おそらく悩まれている方は痛み止めの薬を飲んでも短時間で効果が切れて、痛みを抑えきれていないはずです。
ロキソニンでは30分~1時間程、強い痛み止めでも2時間程が限界ではないでしょうか。
揉んでも叩いてもマッサージしても効果なし、ずーんと重いこの痛み、
実は簡単に抑える方法があります。
簡単にできる腰の痛み解消法3つ
実践した結果、とても簡単に腰痛・背中の痛みを解消できた方法をご紹介します。
1.ツボ
一番のおすすめは、口コミで「神業だ」と評判の、地元の整体院の先生に教えてもらったツボです。これは母もびっくりするほど効いたそうです。
【やり方】
寝た時にちょうど手が届く位置のお尻のほっぺの中心あたりを指で強めに押す。
どのくらい押してもOK。
これだけです。簡単ですね!ぜひこれは一度試していただきたいです。
片脚に血栓が出来てしまったことでむくみが出て、緊急手術となったときに、母はこのツボにとてもお世話になりました。
手術中、硬い手術台に長い時間横になっていたことから腰痛が発生。さらに部分麻酔だったので耳だけ聞こえたそうなのですが、手術医が経験の浅い人だったらしく自信ない発言を連発。
不安がさらに腰痛を悪化させ、痛み止めを飲んでも効きませんでした。そこで寝た時にちょうど手の届くこのツボを押し続けてみたところ、痛みが改善。なんとかこの手術を乗り切りました。
2.温め
腰痛・背中の痛みは「膵臓から来る痛み(腫瘍により圧迫されている場合)」や、「体の筋肉が衰えたり筋肉のこわばりや体の冷えが原因となり新たに発生する痛み」「持病であったものが悪化した痛み」などがあります。手術で腫瘍を取っている場合には圧迫ではなく後者のほうが可能性が高いでしょう。
筋肉のこわばり、体の冷えによる痛みには、温めは比較的効きます。
そこで、簡単にできる温め方から紹介していきます。(入浴や足湯といった温めは今回は省略しますが、こちらもおすすめです)
- 貼るホッカイロ
これは定番ですね。お手軽にできて長時間もつので、貼っておいて損はありません。
また、がんの方は体温が下がりがちなので、ホッカイロを背中に貼って常にからだの芯を温めておくのは重要です。
腰周辺の血行がよくなると、筋肉がやわらかくなり疲労物質も流れやすくなります。ですが、腰にカイロを貼りっぱなしというのは腰痛には逆効果という説もあります。温まるのは体の表面なので一時的には痛みが緩和しますが、ずっと貼っていると体が温度に慣れて効果が出なかったり、椅子に座って圧迫されることで高温になりすぎて良くない場合もあります。
そこで、体全体や腰が温まる場所に貼る・痛い場所には「温かい」と感じる程度に調節する・貼りっぱなしにしない(移動させるのも良いと思います)をおすすめします。
体全体が温まる場所
背中の中心、気海(きかい・おへその指2本下)、大椎(だいつい・首の後ろの骨が出ているところの下)、足首▼詳しい体全体の温めポイントはこちらの記事がおすすめ
免疫力アップ!からだ全体を温められる押さえておきたいツボ・場所4つ腰が温まる場所
命門(めいもん・腕を下ろした状態でヒジの位置にある背骨のところ)、腎兪(じんゆ・命門の指2本分外側)、お腹、足の裏※肌に直接貼るとやけどの恐れがありますので、必ずタンクトップなど洋服の上に貼りましょう。
(一部追記・修正しました。2016/5/15) - あずきのチカラ
小豆の入った温熱パッドです。レンジで中の小豆を温めて使いますが、とにかくじんわり温かくて気持ちがいいです。小豆には遠赤外線の効果もあるそうです。
首肩用と書いてありますが、実際どこにでも使えます。ちょうどお腹や背中は張り付くような形で使えるので効率よく気持ちよく温められるのでおすすめです。貼るホッカイロで紹介した部分に置くのがおすすめです。
一点ご了承いただきたいのは、レンジで温めると直後だけですが小豆が結構においます。おしるこの匂いが苦手な方はやめておいたほうがいいかもしれません。(筆者は慣れました)
- 生姜湿布
生姜湿布はかなり患部が温まるのでおすすめですが、手間が掛かるのでご家族にやってもらう必要があります。
また、体が濡れるので、そのあと乾くときに逆に体が冷えることがありますので、温めたあとはしっかり防寒してください。
【やり方】
まずバスタオル1枚、フェイスタオル2枚、生姜1個、布(バンダナくらいのサイズ)、鍋、ボウル、お玉、すりおろし器、ラップ、ゴム手袋を用意。① 生姜をすりおろし、布に包みます。
② それを水とともに鍋に入れ、70℃に熱します。
③ ボウルにフェイスタオルを1枚入れ、そこにお玉で生姜湯を掛けます。
④ フェイスタオルが熱々になったらゴム手袋をつけてしっかり絞ります。※本当に熱いので注意
⑤ 絞ったフェイスタオルをすぐに患者さんの温めたいところに乗せます。※すぐ冷めるので急ぎますが、患者さんが熱がったら少し冷まして乗せてあげてください。
⑥ 上からタオル全体を覆うようにラップを掛け、その上にフェイスタオル、バスタオルを重ねて乗せます。
⑦ 10分経ったら終了。2~3回連続でやると効果的です。
患者さんは無理のない体勢(寝ても座ってもOK)で行うようにしてください。手間はかなりかかりますが、別途記事にもしますが腹水にも効果があるのでぜひやってみてほしい方法です。
▼生姜湿布の作り方は下記サイトがイラスト付きで解説しています。
「無双本舗 – 実践!おばあちゃんの知恵「生姜湿布」」(外部リンク) - オンキュー
これは遠赤外線温灸器(三井式療法 セラミック熱盤)のOn-Qというもので、ちょっと怪しげではありますが笑、がんをマイクロ波で治療している前田華郎医師からご紹介いただいたものです。
がんを撃退する効果はさておき温めに関しては買ってよかったと思っているものです。
コンセントに繋げばすぐに100℃近くまで熱くなるので、洋服の上から当てるとすぐに体が温まります。腰や背中もOKですが、最初にご紹介したお尻のツボに当てるのがおすすめです。
たいていは痛みが出てきたらすぐに温めたいものですが、これまでの方法だと立って歩いたり温まるまでに時間が掛かったりして面倒ですが、このオンキューは枕元に置いておいて必要になったら電源をONにすればすぐに使えるので、母は夜中は特に重宝していました。
補足
オンキューに関して気になる方は、お問い合わせよりご連絡いただければご質問にもお答えいたします。(前田医師に個人的に問い合わせてオンキューを紹介していただきました。)
3.我慢せず痛み止め
最後はなんだ痛み止めか、と思われるかと思いますが、実は痛み止めも奥が深いのです。
知っていましたか、痛み止めは痛みが出てからでは効きが悪いことを。
おそらく腰痛や背中の痛みがある方は、とんぷく(飲むタイミングが決められておらず、適宜必要なときに飲む薬)で痛み止めをもらっているかと思います。
痛みが出る前に飲むのは難しいかもしれませんが、できれば「ん?ちょっと変だな」というタイミングですぐに飲んでしまうのがポイントです。
また、痛みを我慢するのは体にはもちろん、精神的にもよくありませんので、大切なのは「我慢しない」ことです。
そして、痛み止めにも種類があることをご存知でしょうか。一般的に売っているイブなどのNSAID’s(エヌセイド、弱)< 非麻薬 < オキシコンチンなどの麻薬(強) というように、痛み止めにも強さや特徴がありますので、まずは痛み度合いをお医者さんに伝えて的確な痛み止めをもらうのがおすすめです。
注意点
腰痛、背中の痛みも含め、からだに「痛み」や「むくみ」が出ているときは、「押す」「さする」のはよいですが「マッサージ、揉む」は厳禁です。
逆効果になってしまうこともありますので、まずご自身やご家族が行う場合は、「ツボを押す」「やさしくさする」を意識して行いましょう。
最後に
痛みがあると何もできなくなってしまいますよね。
まずはこれで痛み対策をして、楽しく過ごしましょう!
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