膵臓がんの手術後の様子(症状回復の流れ・病院のこと)

膵臓がんの術後の様子(患部・症状・病院のこと)

膵頭部がんの手術をした母の経験をもとに手術後どのような流れになるのか、その様子をお伝えします。

膵臓がんの手術とは

▼手術についての記事をご参照ください。

膵臓がんの手術について

2015.10.27

手術直後のようす

母の場合、午前10時に手術が始まりましたが、
膵頭部がんだったため手術時間がとても長く、8時間後の18時頃に終了し、すぐにICU(集中治療室)に入りました。

ICUとは
ICUとは医師や看護師が常に近くにおり、脈拍など常に把握し患者の容体を厳重に管理できる体制の場所です。何かあった場合でもすぐに対応してくれるので安心です。

家族が呼ばれるのはその後、まずは手術医の先生から手術の結果、患部の様子などを聞きます。取った臓器も見せてくれました。

話の内容とは
まず輸血があったかどうか。手術前に緊急時は輸血するという同意書にサインをしていますので、その有無を聞きます。そして腫瘍の状態。検査で大体の大きさは分かっていますが、膵臓がんは進行が早いため手術までの数日間でさらに大きくなっています。実際にお腹を開いてみないとどこまでがんが広がっているかは分かりませんので、予定よりも大きく切り取る必要があると手術時に判断した場合、手術前に聞いていた摘出範囲と異なることがあります。ここではその結果を聞きます。摘出した臓器については、木の板にピンで留めてあり、どこが何の臓器か、腫瘍はどれか、どのくらいのサイズだったのか等を聞きます。

ICUへ向かったのは19時45分頃(手術後2時間弱)。

目に入ったのは、呼吸器をつけ、たくさんの管につながれた母でした。

呼びかけても麻酔がまだ強く残っていたのか、反応はありませんでしたが、何度か呼びかけているとようやくうっすら目を開けてうなずき、「はーい」と返事をしてもらえました。

母から後日聞いた話ですが、ICUではそんなに頻繁に看護師さんが様子を見に来てくれたわけではなく(母は容体も安定していて特に問題が無かったからかもしれません)麻酔が強く効いていたので体を動かすことができず眠れなかったことが相当辛かったそうです。

手術翌日

翌日は午前中もICUで面会が可能でした。

午後14時頃に一般病棟へ移動し、早速ベッドに腰を掛ける形で座ってみましたが、血圧が低くてその日それ以上は動けませんでした。

昔は手術をしたら何日かは寝たきり、ということが多かったそうですが、今はもう翌日からどんどん歩かせるそうです。臓器の癒着を防ぐためや、足や体全体の筋肉が衰えてしまうと体にも良くありませんし、退院も長引いてしまうことからそのようにしているそうです。

膵臓がん 手術後の入院中は歩かせる

体調回復までのようす

手術から1週間

手術2~3日後は管でつながった袋を点滴棒にぶらさげて、一日150mくらいを歩く感じでしたが、4日目頃からは倍の300mくらい歩けるようになりました。(歩く速さは手術前と変わらないくらい。看護師さんに言わせると速かったらしいですが。)

ただ、手術跡(お腹の傷や中)が痛むので、定期的に麻酔を首の後ろから(手術でも使った麻酔挿入口から)入れていました。

便は常に下痢で、たまに少し固形のものが出る程度でほぼ水状。胃は痛くてだるい感じで、レントゲンでもわかるくらい空気で張ってしまっていました。(ゲップとおならがよく出ますが、空気を出すためになるべく我慢せずに出したほうがよいそうです。)食事は重湯や3分粥でしたが、食べた後に吐いてしまうこともまれにありました。

手術から2週間

首から入れていた麻酔の管にばい菌が入ったことから39℃の発熱があり、食事が取れない日もありましたが2日間で無事回復。食事はまた重湯からのスタートとなりました。(重湯はただの米の砥ぎ汁みたいでまずい。)肺炎や感染症は命の危険もありますので、発熱には十分注意しましょう。

ずっと横になっているので、時々背中にイガイガとした痛みがありました。

この頃からリハビリが始まります。重りをつけて足上げやもも上げ、ボールをひざの間に挟んで力を入れたりといった運動をします。それと合わせて病院内を散歩もします。だいたい、リハビリがない日は400~500mくらい歩いていました。

膵臓がん 手術後の入院中のリハビリイメージ

手術から3週間

ようやく食事が5分粥と固形のおかずになってきます。脂質制限も解除されます。しかし食事を取ると吐き気をもよおすので、いつも全部は食べることができませんでした。

便は少し固まったものが出ることが増えてきます。

散歩は階段の上り下りもできるようになり、病棟内を自由に歩き回れるくらいに回復しました。

手術から4週間

レントゲンや内視鏡検査で、胃と小腸の接続部分が腫れていることがわかり、また食事が重湯になります。この期間は微熱があったりしたため、そんなに運動はしませんでしたが本人はいつも通りな感じです。

レントゲンでは造影剤を膵臓につないだ管から入れるのですが、レントゲンの後は毎回発熱していました。この期間に2回レントゲンを行っていますが、2回目には39℃近くもの熱が出て背中が痛くなるということがありました。

このときは膵炎で、点滴で水分を入れて処置をしていました。

手術から5週間

食事も3分粥になり、便も水下痢ではなく猫砂のような便から、だんだんと固まった便になりました。

発熱もおさまり、また前と同じように病院内も歩き回ることができるようになります。

手術から6週間

食事も結構食べられるようになり、無事に退院となります。

通常は手術から退院まで2週間から1カ月程度ということですが、母の場合は途中で発熱や膵炎があったりしたため入院期間が長くなってしまいました。

退院の目安としては、食事を十分に取れるようになることだそうです。

管とホチキスが取れるまでの流れ

手術後に体から外の袋につながっている管は、尿管、手首と首の点滴・採血用チューブ、膵臓や小腸などの接合部につながるお腹から出る左右真ん中と3本のチューブの合計6本です。

歩く時も管で体とつながった袋を点滴棒に何個もぶらさげて、最初の頃はトイレに行くのも本当に大変そうでした。

どのようなタイミングで取れるのか、参考に母のケースをご紹介したいと思います。

  1. 手術から4日後

    首につながっている麻酔の管が取れました。点滴用に挿入口部分はまだ首にテープで留めてあります。

  2. 手術から5日後

    尿管、手首の管、お腹の右側のチューブが取れました。自分でトイレに行けるようになります。

  3. 手術から一週間後

    膵空腸液検査の結果がよかったため、左側のお腹のチューブも抜けました。

  4. 手術から9日後

    お腹の傷も塞がってきたので、留めていたホチキスも取ります。(穴は数日ですぐに塞がりますが患部はまだ痛い。)

  5. 手術から10日後

    お腹の真ん中(へその5cmくらい下あたり)から出ていたチューブが抜けて、やっとすべての管が外れました。このチューブの先端はまだお腹の中とつながっていて、接合部が時間が経つと溶けて自然と管が取れるというものでした。

手術後10日ですべての管が取れるというのは比較的早い方らしいですが、母はがんという病気にしては年齢も若かったことや体力があったから治りも早かったのかもしれません。

病室について

膵臓がん 病室について

病院によって事情は異なると思いますが、母が入院した病院では手術前は4人部屋でしたが、手術後は個室になりました。入院生活は1カ月近くになるので、できるだけ快適な病室を選んだり、快適に過ごせるように色々持って行った方がいいと思います。

私たちのように毎日誰かしらが行って騒がしくなる場合は、他の方のことも考えて個室にするといいかもしれませんね。(あくまで空いていればの話ですが。お金は高額医療制度もありますのでそこまで心配はいりません。)

最後に

手術後は発熱や傷の痛み、だるさなどはありましたが、本人はリハビリをしすぎて看護師さんに止められるくらい至って元気でした。

入院したら元気が無くなるかというと、そういうことはなくて、母はむしろ病院はつまらないし食事もまずいから早く元気になって帰るぞ!という気持ちになったそうです。

ぜひこの記事を手術、入院前に参考にしてもらえたらと思います。

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2 件のコメント

  • 昨日、母63歳が膵臓摘出手術を受けました
    当日ICUから出て個室に移り、今朝70メートルくらい歩きました
    まだ目がぼんやりしていて、お腹の中が痛いようです。

    動いても構わないと看護師さんが言いますが、母は怪我に弱く、精神的に病人になりきってしまってます(T_T)

    励ましたい、動かしたい気持ちですが、無理はさせられないし、、

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