ここのところなかなか更新ができず、すみません!
膵臓がんの治療もどんどん進歩してきていて、手術ができない状態で発見されても手術ができるまでになったり、新しい治療法も欧米を先頭に導入されつつあり、生存率もぐっと上がっているようですね。
↓今日出ていたこの記事がわかりやすいです。が、注意が必要です。
“がんの王様”すい臓がんの最新治療…抗がん剤、ナノナイフ | デイリー新潮
この記事の概要は、
- 手術後に、抗がん剤ゲムシタビン(ジェムザール)を投与したときと比べ、S-1を投与したほうが5年生存率が約2倍に増えた(約24%→約44%)
- S-1は肝臓転移を抑える可能性
- さらに強力なフォルフィリノックスやナブパクリタキセル投与+放射線治療の臨床研究では、手術ができるようになる割合が増加、「2年」生存率も増加
- 切除不能局所進行膵臓がん(ほかへ浸潤していて手術ができない状態の膵臓がん)にナノナイフ治療をすると、血管などを残したままがん細胞を死滅させられるため、手術ができるようになる可能性
といった感じです。
手術・化学療法・放射線治療を併用する治療のことを、集学的治療と言うそうです。
↓このページで書かれていますが、2014年8月の「第41回日本膵切研究会」ですでにS-1が効果があることが発表されていたみたいですね。(「『第41回日本膵切研究会』最新の話題から」の部分)
膵臓がんの集学的治療と最新の話題-名医が語る膵臓がんの外科治療(3) | Medical Note
母のときも、手術後なるべく早く抗がん剤をしたほうがいいと主治医がやたらと勧めていましたが、生存期間は伸びても数か月、副作用が出てQOLが下がることを考えて、相当悩みました。
完解するのなら副作用が出ようが迷わずやるでしょうが、その数パーセントに賭けるのか、少しでも長く生きるのか、期間は長くても短くてもQOLを高いままで過ごすのか・・・なにを取るのかは人それぞれでしょう。正解はありません。
手術ができない状態で見つかる膵臓がんが、手術ができる状態にまで持っていけるというのは、かなり大きな希望ですね。ですが、まだリスクのある治療でもあるので注意が必要です。
↓ナノナイフ、日本では5台、アメリカでもまだ50台しか導入されていません。しかも、腫瘍が全部完全に消えるわけではないこと、重症膵炎や輸血が必要な十二指腸出血が起こるなど報告があることも留意してください。
局所進行膵がんに対するナノナイフ(不可逆電気穿孔法)の第Ⅰ/Ⅱ相試験(PANFIRE試験) | 四国がんセンター:医療関係者の方へ
大学病院などでは、一部でこのような治療を行っているようです。(ナノナイフはまだ保険適用外なので気を付けてください。また、ステージや心臓などの持病はないなど受けられる方に制限があるようです。)
↓ナノナイフを行っている病院はまだ少ないですね。(2016/12/30現在)
いいことばかり書かれた記事やニュースでも、よく調べると悪いことも出てきます。本当はいいことだけだったらいいんですが・・・。
検索するときは、「”ac.jp”」や「”org”」をつけて検索すると、がんセンターや病院を中心に引っかかるのでおすすめです。(””をつけるのがポイント)
それでは、よいお年を!
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