20~39歳は支援なし
在宅療養をする時に、介護サービスを利用すると思います。
特に末期がんと診断された方は、そのようなサービスが必要になるかと思います。
しかし、20~39歳の末期がん患者さんには、介護サービスを利用するときの支援がありません。
小児がんを含む小児慢性特定疾患の対象である20歳未満の場合、介護ベッドなどの日常生活用具購入に対する支援が用意されています。
▼小児慢性特定疾患の対象20歳未満の場合。
また40歳以上の場合も末期がんと診断され、介護認定を受けると、介護保険を利用することができます。
介護保険を利用すると、介護サービスが自己負担額1割(一定以上の所得者は2割)で利用できます。
しかし、40歳以上からしか介護保険は利用できません。
介護保険について詳しくは▼下の記事をお読みください。
このように「20歳未満」と「40歳以上」の患者さんには支援がありますが、20~39歳までの患者さんには在宅療養時の支援がないことがほとんどです。
ようやく最近になって20~39歳の末期がん患者さん向けに、いくつかの自治体が在宅療養の支援を始めました。
今日はその自治体をご紹介したいと思います。
神戸市
神戸市が、20代と30代末期がん患者の在宅サービス利用料の一部を助成(償還払)し、患者とその家族の負担を軽減します。
償還払(しょうかんばらい)とは、一時的に在宅サービス利用料を利用者が一旦全額支払い、その後自治体に申請することで、利用者が負担した費用の9割分の現金の払い戻しを受けられるというもの。
対象者
- 神戸市にお住まいの20歳以上40歳未満の方。
- 医師から末期がんと診断された方。
助成対象のサービス内容
- 訪問介護
- 福祉用具貸与
- 日常生活上の相談・助言など
サービス利用料・利用回数
- サービス利用料の9割相当額を助成します(上限額は6万円)
- 訪問介護サービス利用料の助成は週3回まで
助成対象期間
平成27年4月1日以降にサービスを利用したもの
申請の流れ
- 利用の申請を神戸市にする。(書類など詳しくは神戸市HPへ)
- 申請内容を審査し、決定通知書が郵送されます。
- 訪問介護サービス、福祉用具貸与の利用開始。
- 一時的にサービス利用料を利用者が支払い。(明細書や領収書を取っておくこと!)
- サービス利用料の請求。(書類など詳しくは神戸市HPへ)
- 審査、申請者への支払い。
詳しくお知りになりたい方は、神戸市HPをご覧ください。
横浜市
横浜市でも、20~40歳の末期がん患者さんに介護サービスの助成を始めました。
対象者
- 横浜市にお住まいの20歳以上40歳未満の方。
- 医師から末期がんと診断された方。
助成対象のサービス内容
- 訪問介護
- 福祉用具貸与(対象の福祉器具については横浜市HPへ)
サービス利用料
- サービス利用料の9割相当額を助成します(上限額は5万4千円)
- 福祉用具購入も含む
助成対象期間
平成28年4月1日以降にサービスを利用したもの
申請について
申請方法や申請書類については横浜市HPをご覧ください。
その他の詳しい情報は、横浜市HPをご覧ください。
まとめ
20~39歳の末期がん患者さん向けに、自治体が在宅療養費の助成を行っていますが、現在(2016年9月)では横浜市と神戸市のみです。
こちらが助成を行っている自治体を見つけられていない場合もございますので、その点はご了承ください。
今後新たに助成を行っている自治体を見つけた時には、追加していく予定です。
参考資料
末期がん在宅療養 20、30代患者に兵庫県が助成金 神戸新聞NEXT
【膵臓がんでも幸せに楽しく生きる】からお知らせを受け取るには?
FacebookやTwitterではがんの最新情報やおすすめの癒し情報など随時配信中です。ブログの更新もお知らせしているので、ぜひ登録して活用してくださいね♪
▼Twitterをフォローする
Follow @okasanproject
▼Facebook いいね!
⇒すい臓がん ブログランキングを見る ⇒FC2 ブログランキングを見る