母が当時お世話になっていたかかりつけ医の先生へインタビュー
知識のある方々へのインタビュー第二弾。
↓前回のインタビューは現役看護師さん。終末期の患者さんの実態や便利なグッズなど、看護師さんだからこそ知っていることを教えてもらいました。
【インタビュー】第1回:看護師Tさんに終末期などについて質問してきました!
母の生前、そして実家に住んでいた私たちもお世話になっていた
地元のクリニックの先生へ、色々なご意見を伺ってきました。
その先生は母の膵臓がんをたまたまそこで受けた血液検査で発見してくれた方で、
母の命の恩人と言っても過言でない方です。
大きい中核病院へ紹介後も、点滴を受けさせてくれたり、手術の相談に乗ってくれたり、
在宅診療もしてくれた頼りになる当時の母のかかりつけの先生です。
今回のインタビューの質問は、以下の内容です。
- 薬に正解はあるのでしょうか?セカンドオピニオンって? ★今回
- 先生ご自身がすい臓がんになった場合は、どういう治療法を選択しますか? ★今回
- 早くすい臓がんに気づくためには? ★後編で
- すい臓がんになってから気を付けることはありますか?民間療法や新薬については? ★後編で
インタビュー
聞き手:yuki 書記:rino


質問1.薬に正解はあるのでしょうか?セカンドオピニオンって?

お医者さんから処方されるものを私たちは服用することになりますが、調べてみるととてもたくさんの種類があります。正解はあるのでしょうか?
また、知識のない私たちのような患者さんは誰に相談したらいいのでしょうか?

一方、患者さんやご家族は何を使おう、と悩むと思うんですけど、ここで大事なのは、「癌の主治医の先生をどれだけ信頼できるか」「信頼関係を築けるか」なんですね。癌という難敵に立ち向かうときには、二人三脚でやっていかないといけないですので。
信頼のおける主治医の先生と出会えた場合には、その先生が根拠をもって治療法なり、どのお薬を使えばいいかを示してくれると思います。そこで患者さん、ご家族は「そうですか」で終わらせるのではなくて、先生がエビデンスに基づいておすすめする選択肢をもとに相談して、よく考えて、選択するという形がベストだと思います。

信頼関係の築ける主治医の先生と出会えない場合もあると思いますが、どうしたらいいのでしょうか?

信頼関係がない場合はもちろん、信頼していて選択肢を示してくれたけれどもでも迷って決められない・・・というときに活用したいのは、セカンドオピニオンですね。


そういうセカンドオピニオンで先生に意見を聞きに行って、治療法なり薬なりを決めるひとつの助けになる、ということですね。


癌の主治医の先生よりも、かかりつけの先生のほうが付き合いが長い分、気心が知れていたりとか、どうしたって信頼関係があって相談しやすかったりしますよね。
たとえば、主治医からの説明で専門用語を使われちゃって半分話がわかんなかったり意味がわからなかったりというご相談であれば、私のほうでできる限りわかりやすい言葉で改めてご説明しますし、進行がんだったり厳しい話をされたときは当然誰でもショックを受けて混乱しますよね。
そういうときはお話を整理してあげてこういう状況で今後どうしていったらいいかという問題も整理してあげることもします。
癌に立ち向かうときは、主治医の先生だけでなくて、本当は地元の先生であったり、福祉を使ったり、地域の人々の助けがあったり、チームワークでやらなきゃいけないわけですので、こういったことはかかりつけ医の大切な仕事のひとつかもしれないですね。


紹介されたからもう紹介先の先生だけというわけではなくて、できたら紹介元の地元のかかりつけ医の先生と連携を取ってもらって、通院日以外の日には点滴を打ってもらったりとか、活用してもらったほうがいいと思います。

よく聞く話なんですが、患者さん側に薬の知識がないので、何がいいかというのがわからず、そして診察時間が短いので説明してもらう時間も無くて、主治医に言われたもの・出されたものをわからないまま飲んでいる・・・という方が多いんです。

なので、わからないこととか不安なことはなんでも、病院の看護師さんを通してもいいし、主治医の先生に聞いてみてください。そして上手くいかないときは、地元の先生を頼っていいと思います。




なかなか転院先が見つからない、ネットで調べてもわからないというときは、一度主治医のところに戻って、相談してもいいと思います。ドクターですから、適切なところを知っていると思いますので。


人間対人間なので、そりが合わないということもありますし、そこは割り切って、この先生に信頼がおけると思ったらそちらに移ったほうが治療も上手くいくと思います。そこで躊躇して、あとで後悔するのはよくないと思いますし。


セカンドオピニオンでそのままその病院、その先生に移っちゃうというケースもあまり珍しくないですよ。医者の皆さんはどちらも(転院される、転院してくる両方を)経験してますから、それもありですよ。
質問1.薬に正解はあるのでしょうか?セカンドオピニオンって?まとめ

- どの薬が正解、というよりも、
癌の主治医との信頼関係を築いて患者さんが納得して選ぶことが正解 - セカンドオピニオンは、
膵臓がんのエキスパートへ意見を聞くことと、
慣れた地元のかかりつけ医の先生に意見を聞くことの2つある - 困ったら、地元のかかりつけ医の先生を頼ってOK(点滴などをしてもらってもOK)
- セカンドオピニオンは気軽に。そのまま転院してもOK
次のページでは、医者という立場である先生自身が膵臓がんになった場合について、また抗がん剤の費用対効果について聞いてみました。
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