まずは情報収集
「補完代替医療のきほん」と題して、前回は補完代替療法の基礎的な知識をご紹介しました。
そちらをまだ読んでいない方は、こちら。
上記の記事を簡単にまとめると・・・
- 補完代替医療とは、「一般的に従来の通常医療と見なされていない様々な医学、ヘルスケアシステム、施術、生成物質など」のことを言います。
- いわゆる民間療法のことです。
- 補完代替医療を利用する場合には、標準治療とセットで行いましょう。
- また主治医への相談もお忘れなく。
- 種類は多岐にわたっています。
- その多くが医療保険適用外なので、自費になるので気を付けてください。
「補完代替医療のきほん」を読んでいただければ、詳しいことが分かりますので、ぜひ。
前回を踏まえて、今回は補完代替医療の情報の集め方についてです。
補完代替医療をやりたいなと思っても、どこで情報を集められるのかが分からなかったら行うこともできません。
なので、まずは情報収集をしましょう。
情報を集められるところ
情報収集できる場所としては、
- 政府・公共機関
- ウェブサイト
- 書籍、雑誌
があると思います。
ひとつずつ見ていきましょう。
政府・公共機関
これまでに発表されている補完代替療法に関する研究や論文に基づき、政府・公共機関が情報を提供しています。
それらを紹介したいと思います。
がんの補完代替医療
がんの補完代替医療 がんの代替医療の科学的検証に関する研究班
このサイトは、厚生労働省のがん研究助成金で行われた研究の一部を公開するために作られました。
「補完代替医療のきほん」の記事でもご紹介したのですが、補完代替医療の基本について情報を集められます。
また研究業績や現在行っている臨床試験についても見ることができます。
独立行政法人 国立健康・栄養研究所(健康食品のデータベース)
「健康食品」の安全性・有効性情報 独立行政法人 国立健康・栄養研究所
がん患者さんが利用している健康食品については、独立行政法人国立健康・栄養研究所のサイトを参考にされるといいと思います。
現時点で得られた科学論文の内容から、健康食品の素材に関する安全性や、一部のものについては有効性に関するデータを公開しています。
自分が知りたい健康食品を調べたいときは、図の赤線で囲ってある箇所から検索できます。
英語のサイト
今から紹介するサイトは英語のサイトです。
英語が読める、もしくはgoogle chromeでアクセスしページを翻訳する、いずれかができる人向けです。(ただし、google chromeの翻訳は完璧ではありません…。)
米国国立補完代替医療センター(NCCAM)
英語に弱い方のために、google翻訳を使った場合の画像も載せておきます。
google翻訳は完璧とは程遠いので、使った場合はあくまで参考として見てください。
ウェブサイト
インターネット上にも情報は数多くあります。
しかし、信用ならないウェブサイトも多いのが事実。
今回は、信頼がおけるサイトを紹介します。
海外癌医療情報リファレンス
海外癌医療情報リファレンス ボランティアの専門家(医師、薬剤師その他の専門家)
サイト紹介によれば、「「海外癌医療情報リファレンス」は、安全と権利の向上に則した範囲において、がん患者およびがん治療に携わる方々に多くの文献や情報を国境なく伝えることを目的として開設されました。」
紹介にあるように、米国を中心に公的機関(米国国立癌研究所、英国医療サービスなど)、民間機関(MDアンダーソンがんセンター、ワシントン大学など)、医療ニュース、学会といった幅広い文献の翻訳を載せています。
これらの翻訳の大半は、ボランティアの専門家(医師、薬剤師その他の専門家)によって監修されています。
監修されたものには監修者の名前が文末に入っているそうです。
このサイトの右上(赤線で囲われている部分)の検索欄に、「補完代替医療」と入れて検索すると結果がでます。
こんな感じで表示されます。
日本語で、しかも無料で海外の文献が読めるサイトは、ほとんどないのでおすすめです。
がん情報サイト 補完代替医療(PDQ®日本語版)
がん情報サイト 補完代替医療 公益財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
がん情報サイトは、米国国立がん研究所 (NCI)が配信している世界最大最新の包括的がん情報データベースPDQ® (Physician Data Query) の日本語版をはじめとする、がんに関する最新情報を配信しています。
ちなみにこのサイトは、兵庫県等からの出資により設立された公益財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センターが運営しています。
またこの公益財団法人は、米国国立がん研究所 (NCI)と日本で唯一ライセンス契約しています。
なので、米国国立がん研究所 (NCI)の情報を発信することが許されています。
補完代替医療以外にも、とても参考になる情報が載っています。
ウェブサイトの情報で気を付けること
インターネットには、怪しい情報もたくさんあります。
もしもウェブサイトを参考にする場合は、以下の点に気を付けてください。
- 誰が運営していますか。
- 誰のために何を目的としていますか。
- 製品の販売をしたり、勧めたりしていませんか。
- 情報の出典はどこですか。
- 情報は、事実に基づいているものですか。
- 情報は、最新のものですか。
これらの事に気を付けて、情報を取捨選択してください。
書籍、雑誌
最近は健康ブームもあり、多くの補完代替医療についての書籍や雑誌の特集があります。
書籍や雑誌を参考にする場合は、以下の点に気を付けましょう。
- 著者は、その分野の専門家ですか。
- 著者は、その分野について十分に調査していますか。
- 他の患者さんも読んでいますか。
- 利害関係のない他の専門家に批評されていますか。
- 複数の視点・観点で書かれていますか。
- 参考文献のリストが掲載されていますか。
- 著者や出版社は、広告主や特定の団体に関係がありませんか。
- 内容・情報は、最新のものですか。
これらの事に注意し、書籍や雑誌を参考にしましょう。
よく吟味して情報を集めよう
ここで紹介したサイトは信頼性が高いものですが、ご自分の目でよく確認して自己責任でご参照ください。
また利用は、よく主治医と相談して決めてください。
補完代替医療の情報を集める際には、信頼できる情報かどうか吟味してください。
参考資料
がんの補完代替医療ガイドブック(PDF) (がん研究助成金を受けた研究によって作成されたガイドブック)
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