がんは、
1つのがん細胞から始まり、増え続け、ついには腫瘍という塊になります。
このがん細胞を「無くす」というのは現代だと難しいですが、
少しでも止められれば、体の不調も増える一方ではなくなるかもしれません。
早速ですが、がん細胞の弱点は・・・
ずばり、高温です。
がん細胞は39.6℃以上になると死滅すると言われています。
(41~42℃という説もあります)
正常な細胞は43℃まで熱に耐えることができます。
なぜがん細胞が熱に弱いのかというと、
普通の細胞は、細胞内の血管が高熱になった体温に合わせて拡張し、熱を逃がします。
しかし、がん細胞のもつ血管は拡張する機能を持たないため、熱を逃がすことができません。
だから同じ温度に熱しても、がん細胞と正常細胞で差が出るのですね。
●1866年、ドイツのブッシュ医学博士による「高熱の出る、肺炎や丹毒(悪寒・高い熱・倦怠感をともない皮膚に赤い腫れ(炎症)が広がる病)にかかった人は顔にできた肉腫が治っていた」
●1890年代、アメリカのウィリアム・コーリー医学博士による「菌に反応した免疫が、菌を退治するために出した高熱によってガン細胞が死滅する、という理論を提唱。患者の体内に死んだ菌を投入し、免疫により発熱させた患者は、著しく症状が改善した。」
引用元:「寺子屋」塾 第17章-2 ガンの特徴と対策 その2
●その後アメリカ、ヨーロッパで42名の医師がコーリー医師の方法で成功例を発表。
●イタリアのポンティン沼の周辺に住む人々はがん発症率が低かった。理由はポンティン沼のマラリア蚊によるマラリア(高熱・頭痛・吐き気)の発症でがんが予防されていたから。当時それが分からなかったため、蚊を駆除するため沼を埋め立てたところ、がん発症率が上がったとのこと。
●そもそも、体温の高い「心臓(常に動いているため)」と「脾臓(赤血球が集まっているため)」はがんにならない。中が空洞になっていて冷たい外の空気とつながっている「肺、食道、胃、大腸、子宮」は臓器が冷えやすく、がんになりやすい。
逆に、35℃前後の低い温度では、がん細胞はとても活発になります。
がん患者さんは、食欲低下や下痢、嘔吐などから
筋肉や脂肪が少なくなり、その結果、体温の低い方が多いので
まずは体温を36℃以上に、高く保つことが大切だということがわかります。
ここから生まれたのが温熱療法
「ハイパーサーミア」という名前で聞いたことがあるかもしれません。
体内の深い部分を42~44℃の高温にし、30~60分加熱することで
がんを死滅させることを目的とした療法です。
今のところ、これだけでがんを完治させるのは難しいようですが、
がんを弱らせることができるため、免疫療法やその他の治療の効果が出やすいという報告があります。
抗がん剤も通常よりも少ない量で同じ効果が出るとのことです。
抗がん剤が投与し続けるとだんだん効かなくなるのは、がん細胞が抗がん剤に対して耐性をもつのと同じように、高温に対しても徐々に耐性ができてしまうため温熱療法だけでの完治は難しいそうです。
体温が1℃変わるだけで、免疫力も30%増減する
体温が上がると免疫力も向上します。
それは、体温上昇で血液の循環もよくなり、体中に血が巡り、
異物に対抗する白血球が活動してくれるからです。
白血球の活躍ぶり
白血球の1種(白血球のうち約5%)であるマクロファージ
(異物である細菌・ウイルス・がん細胞を食べてくれる)は
体温が38.5℃になると最も活性化します。
同じく、がん細胞を殺す白血球中のリンパ球(白血球のうち約20~40%)の一種
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)に対しても
体温を上げると活性化を促すことができます。
体温が上がると、
NK細胞の動きを活性化してくれるHSP(ヒートショックプロテイン)という
タンパク質が大量にできるため、結果的にNK細胞も活性化されます。
とまぁ長々と書きましたが、とにかく体温を高く保つことは
体の免疫機能にとってはとてもプラスということです。
体温を上げて、がん細胞を見逃さない
健康な人でも一日に5,000個もがん細胞が発生していますが、
すべてこれらの免疫細胞が排除してくれています。
計算すると、体温が1℃下がると免疫力も30%下がるそうです。
つまり、1℃下がると一日1,500個のがん細胞を見逃す可能性があるということです。
体温を上げるには
温熱療法もいいと思いますが、かなり体力を使います。
私もドーム状のサウナのような温熱治療機器に入ったことがありますが
30分位入るだけで汗だくになります。そのあとはヘトヘト。
もしがん患者さんが温熱療法をする場合は、
無理せず様子を見ながらやってもらうのが良いと思います。
おすすめな方法
その他におすすめなのは、簡単な運動=30~50分程度の散歩です!
運動についての記事も貼っておきますね。
そして体がポカポカになる食事もありますし、足湯も簡単。
ホッカイロや湯たんぽといったあったかグッズを活用してもOKです。
足湯を試したい方はこちらの記事もおすすめ↓
がん細胞の弱点を知って、体温を高く保っておけば
不調も少し軽減するかもしれません!
一人でやるのが大変であれば、周りの人にどんどん頼っていきましょうね!
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