ここまでのおさらい
今回のチェックリストの前に、ここまでのおさらいをしたいと思います。
補完代替医療の基礎知識について
信頼できる情報をご紹介。
情報を選ぶときの注意点について。
今回は、基礎知識もある、情報も集めた、情報も見極めた、という方のための回です。
補完代替医療をいよいよ利用する前に、最後の確認をしましょう。
1.医療従事者に確認する
補完代替医療を行う前に、まずその補完代替医療について主治医や看護師、薬剤師、栄養士などに相談しましょう。
次のような内容を相談するといいでしょう。
補足:専門家とは
この記事に出てくる「専門家」とは、各種補完代替医療を行ったりアドバイスしたりする人のことを指します。
サプリメントのアドバイザーや鍼灸、整体、マッサージなどの施術者が、ここで言う「専門家」に該当します。
サプリメントのアドバイザーとして考えられるのは、「DHC」や「ファンケル」の相談窓口です。
「DHC」では、医師・薬剤師・栄養士から構成される専門スタッフが、医薬品、医薬部外品、健康食品について、飲みあわせを含めて相談に乗ってくれるそうです。
「ファンケル」では、「サプリメント相談室」というのを設けています。
栄養士・薬剤師をはじめとする専門スタッフが、ファンケルの健康食品と医薬品〈後発品を含む医療用医薬品や一般用医薬品(漢方薬含む)〉約30,000種類の成分同士の飲み合わせを、最新データに基づき調べてくれるそうです。
電話とメールで受け付けているようです。
医療従事者に相談しにくい場合
場合によっては、主治医などに言い出しづらいこともありますよね。
そんな時は、「がん相談支援センター」を利用するといいと思います。
がんに詳しい看護師などが相談に乗ってくれます。
また相談した内容が第三者に伝わることはないので、主治医に知れることもありません。
主治医に相談した方がいいという結論になっても、相談しにくいという旨を伝えれば、どうやったら相談しやすいかも一緒に考えてくれます。
ぜひご利用ください。
2.補完代替医療と専門家について調べる
具体的にやりたい補完代替医療が決まったら、その補完代替医療とそれを行う専門家について調べましょう。
以下のチェックリストを使って調べてみましょう。
3.専門家に相談する
今度は専門家に相談するのですが、その前に少し準備をしましょう。
相談する際に、専門家から色々聞かれるかもしれないので、自分の病気についてまとめておくといいでしょう。
具体的には、自分の病気の経過(いつ診断されて、どのような治療を受けて、現在に至ったのか)、現在の治療、飲んでいる治療薬や健康食品などをまとめておくといいと思います。
また専門家の所に行くときは、家族や友人と一緒に行ってもらうよう頼みましょう。
客観的に様子などを見てくれると思います。
最後に心構えとして、初めて行った時にすぐに契約しないで、一度帰って冷静になってよく考えましょう。
家に帰ってから考えるべきことは、次の項目「4.自分に問いかける」にチェックリストがあるので、そちらを参照してください。
準備が整ったら、専門家の所へ行き相談しましょう。
以下の内容を聞いてみるといいと思います。
4.自分に問いかける
1~3のチェックリストを終えて、最後は自分に聞いてみてほしいと思います。
自分の心に嘘がないかしっかり向き合ってください。
やはり自分が信じられない補完代替療法はやるべきではありません。
信じられる補完代替医療を行いましょう。
以下が自分に聞いてみてほしい内容です。
プラセボを知っていますか?
プラセボは、薬としての効果が一切ない乳糖やでんぷん等でできた錠剤やカプセル剤のことです。
一般的に偽薬と言われています。
このプラセボをよく効く薬と偽って、患者さんに服用してもらいます。
患者さんはプラセボを本物の薬と信じて飲んでいます。
すると、治ってしまうことがあります。
この仕組みが判明していなかったのですが、最近の研究によって「好ましい期待に関連する脳の部位を活性化させることが、病気に立ち向かう体の働きに影響を及ぼす可能性がある」ということが分かってきています。
詳しい内容はこちら 快楽中枢への刺激、免疫力高める可能性 研究(twitterまとめ 7月1日~5日)
つまり、この治療法が効くと信じることで効果をアップさせることがあるようなのです。
ですので、自分が信じられる補完代替医療を受けることが大事です。
納得した治療を
いよいよ補完代替医療を利用するタイミングが近づいてきました。
けれど、その前にぜひこの記事で紹介したチェックリストをやってみてください。
実行するにあたって具体的な確認事項が書いてあります。
1.医療従事者に確認する
2.補完代替医療と専門家について調べる
3.専門家に相談する
4.自分に問いかける
これら4つのチェックリストを使って、補完代替医療を利用する前の最終確認をしましょう。
補完代替医療を行うとなると、多少の精神的、金銭的、身体的負担もあると思います。
そういった負担を考慮した上で、それでも補完代替医療を行いたいと思うときに実行しましょう。
がん患者さんが納得されて、治療を進めていってほしいなと思います。
参考資料
がんの補完代替医療ガイドブック(PDF) (がん研究助成金を受けた研究によって作成されたガイドブック)
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