爆発的な破壊力をもったがん免疫療法(twitterまとめ 9月28日~10月3日)

爆発的な破壊力をもったがん免疫療法(twitterまとめ 9月28日~10月3日)

今回のピックアップ!

今回のピックアップでは、「@okasanproject」がまとめたtwitterの記事の中で、最も注目すべき記事を分かりやすく解説します。

そして、9月28日~10月3日の間で注目すべき記事は「爆発的な破壊力をもったがん免疫療法」です。

これについて詳しく見ていきたいと思います。

 

爆発的な破壊力をもったがん免疫療法

米シカゴ大学医学部内科・外科の中村祐輔教授が、爆発的な破壊力をもった新しい免疫療法のシステムを作り上げ、2017年から人への臨床試験を開始予定であることが分かりました。

今日は、中村教授が作り上げた新しい免疫システムについて取り上げたいと思います。

 

がんの標準治療と言えば、外科手術、化学療法(抗がん剤などの薬物治療)、放射線治療が3大療法とされてきましたが、近年では免疫療法が第4の療法として注目されています。

以前までの免疫療法は明確な科学的根拠がありませんでしたが、免疫チェックポイント阻害剤(抗CTLA-4抗体、抗PD-1抗体)を用いた療法によって患者自身がもつ免疫力の重要性が証明され、これらの抗体薬は日本でも皮膚がん、肺がんで保険適用されるまでになりました。

▼免疫チェックポイント阻害剤であるオプジーボについては、私たちの記事をお読みください。(実は私たちのサイトで一番読まれている記事でもあります。)

今話題の新薬「オプジーボ」とは?膵臓がんに対しては?

2016.05.29

 

その免疫療法で新たなシステムを作り出そうとしているのが、遺伝医学の世界的権威、中村教授です。

中村教授の研究は、「T細胞受容体遺伝子導入療法」と呼ばれています。

この療法では、まず、がん患者からがんを殺すT細胞(リンパ球)を見つけだし、このT細胞のもつ受容体遺伝子を明らかにします。

そして、この遺伝子を患者自身のリンパ球に遺伝子操作によって導入します。

遺伝子操作によってT細胞を1億~10億個レベルまで増やし、この免疫力によって一気にがんを殺すというわけです。

 

今までは、がん特異的抗原(がんの目印)を認識するT細胞受容体を見つけ出すことが技術的に困難だったのですが、新しい手法によって容易になったと中村教授は指摘しています。

また従来のワクチン療法などの免疫療法は、がん細胞を攻撃するリンパ球を増やすために月単位の時間を必要としたのですが、この治療法であれば億単位のT細胞でがん細胞を一気に攻撃することができるとしています。

 

今年6月には、シカゴ大の他の研究室との共同研究で、マウスの実験においてがんが消えることが報告されています。

さらに培養された人のがん細胞の実験においても、遺伝子操作したリンパ球ががん細胞を殺すことが確認されました。

このことから、来年にも人への臨床試験を開始する予定だそうです。

将来的には、小細胞性肺がんや卵巣がんをターゲットとして考えているとのこと。

 

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