がん患者さんは筋肉が減ったり体重が減少することによって体温が下がりがちです。
こちらの記事↓にもあるように、体温が1℃下がると免疫力が30%もダウンします。免疫力が下がることは、がんへの抵抗力が下がるのもそうですが、風邪やインフルエンザ、肺炎などにもかかりやすくなってしまいます。
それ以外にも体が冷えると筋肉がこわばってあちこちの痛みが増したり、精神的に不安や緊張を無意識下で感じてしまったりします。
なので、がん患者さんにはぜひ上手く体を温めてもらいたいのですね。
今回は、「からだ全体を温めるツボ・場所」をご紹介します。
からだ全体が温まる場所
温めグッズやカイロを使って、図のピンク色の部分を温めると、全身ポカポカになります。
- 背中の中心
背骨の横には全身につながる太い血管(心臓から出た大動脈が背中側を通って下半身へ行く)があるので、ここを温めることで手足など末端まで温かい血液が送られて、体が温まります。
また、ここを温めると体が温まる以外にもよいことがたくさんあります。
筋肉がほぐれて脊椎への圧迫がなくなると、自律神経のバランスが整えられ、同時に免疫系も強化されます。自律神経が整うと、消化器などの内臓の働きがよくなったり、よい睡眠が取れるようになります。自律神経とは
昼間の活動時に活発になる交感神経・寝ている間や安静時に活発になる副交感神経のこと。循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、この神経がバランスを取っています。副交感神経が活発になると、筋肉の緊張が解けて、血行がよくなり、体がリラックスします。 - 気海(きかい)と関元(かんげん)つまりおへその下をカバー
おへその指2本分下の位置が「気海」、指4本分下が「関元」というツボです。合わせて「丹田(たんでん)」と言い、気のエネルギーが集まると言われています。(要は体の中心にあるので、体の要ということですね。ここに力を入れると体の芯がピッと伸び、気持ちもシャキッとしますよ。)
ここは毛細血管の集まった小腸の位置にあたるので、温めると体全身が温まると同時に、下痢や便秘にも効果があります。
- 大椎(だいつい)
下を向くとでっぱる骨のすぐ下のくぼんだ部分が大椎と呼ばれるツボです。ここも首を通る太い血管があり、温めると効果的です。首は思いのほか冷えていることが多いのに、冷えていることに気づかない部分でもあります。ネックウォーマーやマフラーなどをしてみると、温かさにびっくりするかもしれません。
豆知識
お風呂上がりに大椎にドライヤーをあてると、湯冷めせずぐっすり眠れるそうです。
※ドライヤーやカイロなどの「乾熱(乾いた熱)」がよいです。←反対は蒸しタオルなど温めたあとに冷えてしまう「湿熱(湿った熱)」。 - 太渓(たいけい)つまり足首の内側をカバー
気づくと冷えている足首。特に内側のくるぶしとアキレス腱の間あたりにある「太渓」というツボを温めるのがおすすめです。
さいごに
押さえておきたい4か所をまずご紹介しました。
温めグッズについてはこちらの記事に色々まとめています。
夏でも冬でも体をポカポカに保って、元気に過ごしましょう!
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