外見の悩みには、「アピアランス支援センター」
がん治療を進めていくうちに、外見に関する副作用が出ることがあります。
多くの人がその副作用に悩んでいます。
↓下は、抗がん剤治療による副作用の苦痛度ランキングです。
このランキングから、抗がん剤による副作用で起きる見た目の変化があることや、それによって苦痛があるのが分かります。
では、こういった外見に関する悩みがある時には、どこに相談すればいいのでしょうか?
そんな時に頼れるのが、「アピアランス支援センター」です。
「アピアランス支援センター」って何?
アピアランスとは英語で、「appearance=外見」という意味です。
つまり「アピアランス支援センター」とは外見に関する支援をしてくれる場所ということです。
この支援センター自体は、がん国立センター中央病院(東京都 築地)にあります。
↓こんな所です。
こちらでは、ウィッグなどを見学できたり、個別相談ができたり、男性限定の相談などもあります。
時間が決まっていたり、予約が必要な場合もあるので、詳しくは「アピアランス支援センター がん研究センター中央病院」をご覧ください。
東京以外に相談できる所や人
東京まで出るのは大変な方も多いと思います。
そこで、東京以外で外見について相談できる場所や人を紹介したいと思います。
九州がんセンター(福岡)
九州がんセンターでは、看護部がアピアランスケアをやっているようです。
詳しくは、お問合せください。
神戸大学医学部附属病院(兵庫)
神戸大学医学部付属病院では、がん患者さん・ご家族向けの勉強会を行っています。
残念ながら、アピアランスケアに関する勉強会は7月7日に終わってしまっていますが、過去の勉強会の録画DVDの貸し出しをしているそうです。
またこちらの病院には、アピアランスケアチームというのが存在しているようです。
がん相談支援センター、この病院では「がん相談室」と呼んでいる場所で、アピアランスケアについて相談してみると色々答えてくれると思います。
がん相談支援センターについては、↓下のリンクからどうぞ。
四国がんセンター(愛媛)
四国がんセンターの患者・家族総合支援センターでは、ウィッグやマンマ(乳がん術後の補正下着)が展示されています。
パンフレットなども置いてあるそうです。
また、それらのメーカーのアドバイザーが来て相談に乗ってくれるイベントも行っています。
相談できる人
国立がん研究センターでは、外見ケア研修を行っています。
この研修を修了した医療従事者(医師、看護師、薬剤師など)が、全国のがん診療連携拠点病院に約200名います。
外見ケア研修を修了した人は、下のようなオレンジクローバーのバッジを付けています。
このようなバッジをしている人に相談してみるのもいいと思います。
本に頼ってみる
最後に紹介したいのが、国立がん研究センター中央病院が作成した「「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」2016年版」という本です。
実は、この本は医療従事者向けの本なので少し難しいかもしれません。
本の紹介によれば「医療者がより良い治療や患者支援の方法を選択する際の指針となるよう、アピアランスケアに必要な情報をエビデンスに基づき整理しました。 」(がん患者に対するアピアランスケアの手引き 国立がん研究センター)
エビデンスというのは、根拠のことです。
つまり、科学的に証明されている情報に基づきアピアランスケアについて書かれている本ということになります。
どうしても誰にも相談できない方は参考にしてみてください。
外見のケアの重要性
外見が変わることは、頭痛などの身体的な痛みだけでなく、精神的な負担にもなります。
「魅力がなくなった、自分らしくなくなった」という他者からの評価が低くなってしまうのではないかという心配や不安を引き起こします。
またがんによる外見の変化は、病気や死の象徴として、常に患者に病気を意識させてしまいます。
同時に、他者と対等な関係でいられなくなるという恐れを生じさせるそうです。
このように、社会で生きる上で外見というのはとても大事だと思います。
しかし、外見ケア、特に美容ケアに関する情報は、危険な風説も多いので注意が必要です。
信頼できる情報元を利用しながら、外見のケアをしましょう。
参考資料
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