今回のピックアップ!
今回のピックアップでは、「@okasanproject」がまとめたtwitterの記事の中で、最も注目すべき記事を分かりやすく解説します。
そして、8月14日~8月22日の間で注目すべき記事は「<がん光治療>転移に効果 免疫機能を活性化」です。
これについて詳しく見ていきたいと思います。
<がん光治療> 転移に効果 免疫機能を活性化
「制御性T細胞」が、がん細胞を免疫の攻撃から守っている。それに結びつく抗体に、赤外線に反応する化学物質を付け注射。外から近赤外光を当てた結果、約1日で全てのマウスでがんが消えた。
がん光治療の実験 転移に効果https://t.co/rmURZ1utV9 #Yahooニュース
— 膵臓がんでも幸せに楽しく生きる (@okasanproject) 2016年8月18日
▲上のリンクから記事に行けない場合は、こちら(毎日新聞)からどうぞ!
今回紹介したいのは、赤外線を利用したがんの光治療です。
まだ動物実験でしか結果は出ていませんが、今後に十分期待のもてる治療です。
では、詳しく見ていきましょう。
小林久隆・米国立衛生研究所(NIH)主任研究員らの研究チームが、「がん細胞を免疫の攻撃から守っている仕組みを壊し、がんを治す動物実験に成功した」と17日付の米医学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに発表しました。
がん細胞を免疫の攻撃から守っているのが、「制御性T細胞」です。
この細胞が集まることで、異物を攻撃する免疫細胞の活動にブレーキをかけてがん細胞を守っています。
そこで研究チームは、この制御性T細胞に結びつく性質を持つ「抗体」を作り、更にこの「抗体」に特定の波長の近赤外光を当てると化学反応を起こす化学物質を付けました。
そして肺がん、大腸がん、甲状腺がんをそれぞれ発症させた計70匹のマウスに注射しました。
その後、体外から近赤外光を当てました。
光を当てた約10分後には制御性T細胞が大幅に減り、守りがなくなったがん細胞は免疫細胞のリンパ球に攻撃されました。
その結果、なんと約1日で全てのマウスでがんが消えたそうです。
また1匹のマウスに同じ種類のがんを同時に4カ所で発症させ、上記と同様の注射をしました。
そして、がんのうち1カ所に光を当てたところ、全てのがんが消えました。
これは光を当てた場所でがんへの攻撃力を得たリンパ球が血液に乗って全身を巡り、がんを壊したと考えられます。
ところが、このように生体内の免疫機能が活発になると、自らの組織や臓器を攻撃する「自己免疫反応」が起きて障害が出る心配があります。
しかし研究チームによって今回の方法は、光を当てた部分のがんを攻撃するリンパ球のブレーキだけが外れ、他の組織や臓器は攻撃しないことが確認されました。
これらの実験から、このがん光治療は転移したがんを効果的に治療できる方法だと期待されています。
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看護士さん向けですが、まとまっているので一般の方にも分かりやすいと思います。
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— 膵臓がんでも幸せに楽しく生きる (@okasanproject) 2016年8月20日
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