ピンチになるその前に
私が初めて「ケアマネジャー(ケアマネ)」という言葉を聞いたのは、祖母に介護が必要になった時でした。
しかしその時は「何か介護をやってくれる人なんだなぁ~」くらいの認識でした。
ところが母ががんになり、私がケアマネさんとお付き合いをするようになって、その認識はガラリと変わりました。
ケアマネさんはできる限り今まで通り自宅で過ごせるように手助けしてくれる心強い味方だったのです。
私のケアマネさんに対する認識が変わったのと同時に、もっと早くからしっかりとしたお付き合いをしておくべきだった・・・と反省しました。
しかし、ケアマネさんとお付き合いをするためには、ちょっと面倒な手続きが必要なのです・・・。
当時の私には知識もなく、「車イスが必要!あれっ!?誰に頼めばいいの!?ピンチ!!」となって大変困りました。
今回はそんな私の反省と経験を生かし、ケアマネさんについて紹介します。
一人でも多くのがん患者さんとその家族が、必要なときにすぐケアマネさんを頼れるようにとの思いで記事を書きました。
ぜひ「ピンチ!!」となる前に、この記事を読んで備えてください。
ケアマネジャーって何してる人?
まず、ケアマネさんとは一体何者なのかご紹介したいと思います。
ケアマネジャーさんは、介護に関する専門的知識および技術を持っていると公的に認定された人です。
ケアマネさんの主な仕事は、介護が必要な人に適切な介護サービスを手配することです。
ケアマネさんは介護が必要な人の相談を受け、それに見合った介護サービスを探します。
そして、その介護サービスを利用できるように、市区町村やサービス事業者等と連絡調整を行ってくれます。
このケアマネさんがいることによって、がん患者さんやご家族は専門知識の必要な手続きをやらずに済みます。
一言で表すのなら、ケアマネさんは介護のコーディネーターといったところでしょうか。
お付き合いのための第一歩
ケアマネさんを利用するためには、介護保険制度を利用する必要があります。
なぜなら、ケアマネさんは介護保険制度の一部だからです。
その介護保険手続きは、↓こちらの記事で詳しくご紹介しています。
記事を読んでる時間がない人もいるかと思いますので、内容を簡単にまとめます。
- まずがん患者さんが介護がほしいと思った、もしくはがん末期と診断されるところから始まります。
- 手続きのために、市区町村の窓口(地域包括支援センター)へ行き、介護認定の申請をします。
- 後日、認定調査員が自宅を訪問し、認定調査を行います。
- そして大体30日くらいすると、認定結果の通知が届きます。
- 認定結果が要支援・要介護の方は、その通知を持って地域包括支援センターへ行ってください。
- 要介護1以上の方は、センターを介してケアマネージャーさんと契約しましょう。
(要支援の方は地域包括支援センターが担当となり、相談に乗ってくれます。) - 地域包括支援センターかケアマネージャーさんにケアプランを作ってもらいます。
- ケアプランに従って、介護サービスを利用します。
この中で大事なのは、「2. 介護申請をしに行く」、「5. 認定通知を持って地域包括支援センターへ行く 」、「6. ケアマネさんと契約」です。
この3つは、能動的に自分からしなければいけないことです。
これ以外は、調査を受けたり、審査結果を待つなど基本的に受け身で対応すれば大丈夫です。
知識が救ってくれる
手続きがややこしいのが悩みどころですが、ケアマネさんにお願いすれば、介護保険を適用して多くの介護サービスを安く利用できます。
なにより急に病状が悪化して介助が必要になった時、傍にケアマネさんがいれば生活の質を維持できると思います。
ケアマネさんが手助けしてくれれば、がん患者さんの思い描く療養生活に近づけると思います。
そのために、どうやったらケアマネさんにたどり着くことができるのかを知っておいてください。
その知識があなたやあなたの家族を救ってくれるはずです。
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