もし友達ががんになってしまったら?
ある日、友達からメールがきて「私、がんなんだ」と告げられたら、どうしますか?
大事に思っている友人のために、何かしたいと考えますよね。
でも、何をしたらいいのか?
そんな悩めるあなたに、この記事を書きました。
1. がんについて正しく理解する
これが一番大事です。
がんという病気を正しく理解すれば、間違った認識から友人やそのご家族を傷つけることはないと思います。
がんについて知りたいと思う方は、以下のリンクを読んでみてください。読みやすくまとまっています。
特に膵臓がんについては、これを読めば多くのことが分かると思います。
少し覚えておいてほしい話をします。
がんの種類によりますが、がんになっても6割の人が10年後も生きています。
今や、がんは不治の病ではありません。
これを知らずに、患者さんやご家族を傷つけてしまうことがよくあります。
気をつけてほしいと思います。
まずは正しい知識を持って、がんになった友人の良き理解者となってください。
2. 患者さんやご家族の価値観を尊重する
がんになってからの時間をどのように過ごすかは、その人の生き方や価値観によります。
もちろんがんになった友人やそのご家族の考えが、あなたと異なることもあると思います。
しかし、患者さんやご家族が納得して過ごすことが重要です。
なので無理強いをせず、ぜひあなたの友人の考えを尊重してください。
3. できるだけ今までと同じように接する
がんという病気になることは、大きな変化です。
しかし、がんになることで友人の人格やその人らしさが失われてしまうわけではありません。
あなたの友人も、きっと今まで通りの付き合いを望むはずです。
ちょっと想像してみてください。
もしも、あなたが病気になって、友人たちの態度が今までと変わってしまったら・・・?
今までと違って、腫れ物に触るように扱われたり、過剰な気遣いをされたり、毎回会うたびに健康状態について根掘り葉掘り聞かれたら、どうでしょうか?
あまりいい気分はしませんよね。
がんになったからといって、友人の人格やその人らしさは何も変わっていません。
ですので、できるだけこれまでと同じように接してください。
4. 相談を受けたら、相手の話に耳を傾ける
がんになってから、患者さんは多くの決断をしなければなりません。
また患者さんは自分が納得いく選択をしようと、医師からの話を聞き、自分でも情報を集めます。
それでも、なかなか結論が出せないことや、一度決めたことでも「本当にこれでよかったのかな・・・?」と思い悩むこともあります。
それは、あなたの友人も同じかもしれません。
もし友人が、医者でもない家族でもないあなたに相談してきた時は、相手の話に耳を傾けるように心がけてください。
この時に、相手の話に耳を傾けずに、がんに関連したことの紹介などしないようにしましょう。
よく聞くのが、がんの名医を紹介したり、がんに効く食品を勧めることです。
祈祷師や霊能力者まで紹介する人もいるそうです。
しかし、友人はそんな名医や食品、ましてや祈祷師の紹介など求めていません。
がん患者さんには、時間がありません。
その少ない時間の中で多くを決断しなくてはなりません。
特に膵臓がんは、進行が早く、患者さんに時間はほとんどありません。
そんな中、あなたに相談してきたのです。
ぜひ友人の話に耳を傾け、どんなことが不安なのか、どんなことを迷っているのか、また何を大切にしたいと思っているのかなどを聞いて、友人の気持ちを整理できるようにお手伝いください。
5. 会うのはまず確認してから
お見舞いや、会いに行きたいと思ったときは、まず本人やそのご家族に会いたい旨を伝えましょう。
またプレゼントを贈りたい場合も、友人やご家族に確認しましょう。
体調が良ければ会えると思いますが、体調がすぐれないときには「病気で弱った姿を見られたくない」「また元気になってから会いたい」と思う人もいます。
体力的に余裕がないときは、自分と家族だけで静かに過ごすことを望む人も多くいます。
それらは全てその人の生き方であり、その人の価値観です。
「2. 友人やご家族の価値観を尊重する」でもお伝えしましたが、周囲で見守るあなたには、友人やご家族の思いを尊重してくださればと思います。
せっかくプレゼントをあげるのだから、喜んでほしいですよね。
というわけで、がん患者さんへのプレゼントについてお話したいと思います。
まずオススメできないもの。
×食品・・・食欲がないことがあるので、食べれないかもしれません。
×本・・・目が疲れやすいので、あまり読めません。
上記2点をどうしても送りたい場合には、食品は少量のもの、本は長くないものを選ぶといいと思います。
では、ここからはオススメの品を挙げていきます。
○手触りのいいブランケット(毛布)・・・がん患者さんは、体が冷えます。また横になっていることも多いので、ブランケット(毛布)はオススメ。
○耳で楽しめるもの・・・例えば、クラシックCDや、友人が好きな音楽。音楽は気分を変えてくれます。
○良い香りがするもの・・・例えば、紅茶や、アロマなど。アロマは好き嫌いがあるので気をつけましょう。
○身に着けるもの・・・趣味が友人と合うなら、スカーフや帽子などもいいと思います。がんになると毛が抜けたり、痩せてしまうので、帽子やスカーフは重宝します。
○造花・・・花があると空間が明るくなります。しかし、がん患者さんは免疫が落ちています。なので、生花は免疫系の弱った患者さんには感染のリスクになります。よって、造花がいいと思います。最近の造花はとてもリアルですよ!ただしホコリも感染源になる得るので、掃除しやすい形のものを選ぶとなお良いと思います。
肌触りのいいブランケットです。
柄も選べます。
英国の紅茶老舗店の紅茶ギフトセット。
像のかわいらしいパッケージ。
プリザーブドフラワーという本物みたいな造花です。
ドーム入りなので、掃除も楽々です。
女性向けなら、TSUNAGU-BOXをお薦めします!
詳しくは▼下の記事をご覧ください。
6. 都合に合わせて返信できる連絡手段を
メールや手紙など、あなたの友人の都合のよいときに返事ができる手段を活用しましょう。
仲間の近況などを写真を添えて、お伝えするのもいいと思います。
またメッセージ末尾に「返信不要」と書いてあげることは、体調がすぐれない患者さんからすると大変有難いものです。
お互いに過度の負担にならない範囲で、コミュニケーションを取るように心がけましょう。
がん患者さんの助けに
ここまで、友人ががんになった時に、あなたができることを紹介してきました。
内容を少し振り返ってみましょう。
- がんについて正しく理解する・・・正しい知識を持てば、がん患者である友人やその家族を傷つけずに済みます。
- 友人やご家族の価値観を尊重する・・・あなたの友人が納得して過ごすことが大事です。
- できるだけ今までと同じように接する・・・がんになっても友人の人格やその人らしさがなくなったわけではありません。今まで通りのお付き合いを。
- 相談を受けたら、相手の話に耳を傾ける・・・がんで悩む友人の気持ちの整理をお手伝いしてください。
- 会うことはまず確認してから・・・会えなくても、あなたの友人の思いを尊重しましょう。
- 都合に合わせて返信できる連絡手段を・・・体調が悪いこともありますので、友人の都合に合わせた連絡手段を取りましょう。
現在日本人は、2人に1人は何らかのがんにかかると言われています。
あなたや、あなたの周りの人、誰しもがなる可能性があります。
あなたの友人が、がんになっても不思議ではありません。
日本人の2人に1人がかかる病気なのですから。
しかし、がんの情報はまだまだ知られていないと思います。
このサイトは、がん患者さんの助けになればという思いから作っています。
ですので、もしもあなたの大切な友人ががんになった時に、この記事があなたの周りのがん患者さんやそのご家族と接するヒントになれば幸いです。
あなたのような理解者が、がん患者さんの助けになるはずです。
参考資料
【膵臓がんでも幸せに楽しく生きる】からお知らせを受け取るには?
FacebookやTwitterではがんの最新情報やおすすめの癒し情報など随時配信中です。ブログの更新もお知らせしているので、ぜひ登録して活用してくださいね♪
▼Twitterをフォローする
Follow @okasanproject
▼Facebook いいね!
⇒すい臓がん ブログランキングを見る ⇒FC2 ブログランキングを見る