twitterまとめ 【5月6日~5月9日】緑黄色野菜ががんの増殖を抑えるなど

Twitterまとめ 【5月6日~5月9日】

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5月6日

オプシーボってどんな抗がん剤?

オプシーボという抗がん剤が、新たにがん治療の第4の柱として注目されています。

このオプシーボの何が新しいかと言うと、科学的に初めて証明された免疫治療薬なのです。

 

 

まず免疫について少し説明したいと思います。

免疫とは、病原体やがん細胞といった異物を排除する機能のことです。

 

その病原体やがんなどを攻撃する機能を担うのが、「キラーT細胞」と呼ばれる免疫細胞です。

キラーT細胞は、体の中にがんができると「体内にがんという異物ができた」という信号を受けます。

そして、キラーT細胞は自動車のようにアクセルを踏んでがん細胞を攻撃しようと近づきます。

 

しかし、がん細胞は非常に巧妙でキラーT細胞が近づいてくると、『攻撃の必要はない』という偽の信号を送って、攻撃の手をゆるめさせてしまうのです。

このブレーキ作用が原因でがんは生き延びることができるというわけです。

 

 

このオプジーボは、『どんなにアクセルを踏んでもブレーキがかかっていれば動かない。ならばブレーキを外してしまおう』という発想で開発されたクスリです。

ここからは、オプシーボの作用について詳しく見ていきます。

 

キラーT細胞はPD-1、がん細胞はPD-L1というブレーキ役の分子を持っています。

この二つが手を結んでしまうと免疫チェックポイントが働き、攻撃にブレーキがかかってしまいます。

 

オプジーボはこの二つの分子が結合しないようにする抗PD-1抗体というものを含んでいます。

そのため、オプジーボが効くと、キラーT細胞は偽の信号に惑わされずブレーキが解除され、アクセル全開でがん細胞を攻撃することができます。

 

オプシーボ仕組み

 

このような作用が科学的に認められ、オプシーボは日本でも「メラノーマ(ほくろのがん)」と「切除不能な肺がん(非小細胞肺がん)」の治療に使用されています。

また年内にも「腎細胞がん」への使用も承認される可能性があります。

 

 

オプシーボは大変高額な抗がん剤です。

現状、健康保険が適用されるのは「メラノーマ(ほくろのがん)」と「切除不能な肺がん(非小細胞肺がん)」のみ。

従って、それ以外のがんに使おうと思うと、仮に体重67kgの男性が2週間に1回、1年間の治療を続けた場合、かかる薬価は約3500万円にも及びます。

がん患者さんやそのご家族としては、一刻も早くオプジーボの保険適用範囲が拡大することを願うばかりだと思います。

 

     

5月9日

 

緩和ケア医の考える社会の構造

46478ed608abcf922ae388285b8efd77_s がん早期からの緩和ケアの普及を目指している女性医師のブログ記事からのお話です。  

現在の社会構造は医師いわく「健康で、時間を他に使う必要がせまっていない場合の週40時間働けることを前提とした社会構造です。」

確かに、介護や育児、そしてがんになった場合、週40時間働くのは難しいかもしれません。

そんな時にもう少し、ワークシェアリングとか、人材プールとか、非常勤の常勤との差を少なくする工夫とか職場の構造の変革が必要だと医師は指摘しています。

 

 

緑黄色野菜はがんの増殖を抑える

緑黄色野菜とは、可食部(食べられる部分)100g当たりカロチンが600μg以上入っている野菜を言うそうです。

例えば、ホウレンソウ、パセリ、シュンギク、シソ、コマツナ、大根の葉、ニンジン等の有色野菜です。

 

この緑黄色野菜に含まれる、カロチンやビタミンAはがんの増殖を抑えると言うのです!

ただ適量があるので、こればかり食べて栄養が偏ってしまっては意味がありません。

 

この話、恐らく本当なのではないかと思います。

私たちの経験なのですが、母は膵臓がんになってから毎日にんじんりんごジュースを飲んでいました。

すると、とある日腹水が減ったことがありました。

今思えば、にんじんのカロチン(ビタミンA)ががんの増殖を抑えていたのではないでしょうか。

推測なので、絶対とは言えませんが、ビタミンAやカロチンががんの増殖を抑えるというのはあり得ると思います。

     

ハーバード大学が「幸せと健康を研究するセンター」を設立

 

ハーバード大学が「幸せと健康を研究するセンター」を設立したそうです。

心理学者、人類学者、生物学者、疫学者、医師などが集い、病気を治療する以外の切り口から、健康を分析するのが目的です。

 

このセンターを設立するきっかけは、

「一方的な視点から健康は計っていては、健康維持や人々を救済する能力を限定してしまいかねないと認識する人が増えつつあります。人々は、健康が社会環境や雇用状態、景気、コミュニケーションの変化などにいかに関係しているかをますます強く感じています」

という点からだそう。

 

研究は以下の内容を多角的にするそうです。

・科学的に評価できる指針「幸せ指数」の開発。

心理的な幸せと、心臓病、健康的な老化、長寿の関係を分析。

・瞑想など、心理的な幸せを促進すると言われているものが、糖尿病やがん、精神疾患などにどう影響しているのか。

・テレビからソーシャルメディアまで、幅広い分野でのコミュニケーションが健康と幸せにどのような影響を与えているか。

 

幸せ指数などがあれば、その数字で納得する人も出てくるでしょう。

しかし、同時にそれで不利益を被る人が出てくるようでは困ってしまいますよね。

この研究がうまく使われることを願うばかりです。

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