Twitterまとめ 【4月27日~4月28日】
このサイトのtwitterアカウント「@okasanproject」で発信したニュースなどをまとめました。
4月27日
がん治療薬「オプジーボ」が国を滅ぼす
「オプジーボ」という薬をご存知でしょうか?
この抗がん剤はこれまでの抗がん剤と大きく作用が異なります。
従来の抗がん剤はがん細胞の増殖を抑えて死滅させますが、オプジーボは患者自身の免疫に働きかけてがんを抑えます。
通常がん細胞は免疫に攻撃されるのを防ごうと、免疫にブレーキをかけて戦えないようにしてしまいます。
オプジーボは、がん細胞が免疫にブレーキをかけるのを阻止し て、がん細胞への攻撃に再びアクセルを踏ませる薬です。
「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれ、手術、放射線、化学療法に次ぐ「第4の治療法」として期待されています。
しかしこの薬、すごく高いのです。
体重60キロの患者が1年間(26回)、オプジーボを使うと、年3500万円かかります。
患者は高額医療費制度があるので、支払う額は年間8万円ちょっとです。
残る金額は患者が加入する医療保険と国や自治体の公費でまかなわれます。
オプジーボが適用される非小細胞肺がん患者は年10万人強。
このうち、仮に5万人がオプジーボを1年使った場合、薬代だけで年1兆7500億円。
日本の年間医療費約40兆円のうち約10兆円とされる薬剤費が、2割近く跳ね上がる計算となります。
更に悩ましいのが、このオプジーボはどんな患者さんに効くのかまだ分かっていない点。
効果の有無が事前に分からない以上、オプジーボに望みを託す患者を選別することは難しいと考えられています。
とはいえ、薬価が非常に高いこの薬を全ての患者さんに使えば国が立ち行かなくなるかもしれません。
悩ましい問題がオプジーボにはあります。
使う側、つまり患者さんからの立場でオプジーボを見るならば、生活の質について考えて使ってほしいと思います。
オプジーボは効く人にはとても効きますが、自分の免疫を使うので体力が落ちていては使えません。
また免疫細胞が正常細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患などの重い副作用が出ることもあります。
このような点を考慮した上で、使うかどうか検討してほしいと思います。
【薬価危機-迫られる選択(1)】高額がん治療薬の衝撃 https://t.co/Vyy4DTGQOK
今までの抗がん剤と違い、患者の免疫でがんを抑える作用を持つのがオプジーボだ。だが、この薬は高く国費の負担となる。
しかも誰にでも効くわけではない。
しかし患者の期待は高い。— 膵臓がんでも幸せに楽しく生きる (@okasanproject) 2016年4月27日
膵臓がんバイオマーカー
膵臓がんバイオマーカーの開発についての動画です。
膵臓がんバイオマーカー 血液から正確に早期発見!(サイエンスチャンネル)https://t.co/D8OsnXoXp7 アポリポプロテインA2というタンパク質から、膵臓がんを血液検査で早期発見が可能になるかも…という動画です。 pic.twitter.com/ssvRJ8nOuh — 膵臓がんでも幸せに楽しく生きる (@okasanproject) 2016年4月27日
まず バイオマーカーとは、人の身体の状態を客観的に測定し評価するための指標で、観察、診断、治療に用いられるものです。
つまりバイオマーカーとは、血液検査などをして病気であるかの判断基準の物質(タンパク質など)を基準値と見比べて、異常の有無を見るものです。
国立がん研究センターでは、膵臓がんの判断基準となる物質(バイオマーカー)を探し求めてきました。
現在使われているバイオマーカは、初期の膵臓がんに対して精度が低いという問題を抱えています。
しかし、アポリポプロテインA2というタンパク質の特定の型が膵臓がん患者さんには少ないということが分かりました。
そのアポリポプロテインA2を使った検査では、高い精度で膵臓がんを発見することができました。特に初期の膵臓がんに対して高い精度を示しました。
今後は、神戸大学や埼玉医科大学などの協力を得ながら更なる研究をしていくとのことです。
こちらの動画は、国立研究開発法人の科学技術振興機構というところが提供しているので怪しい情報元ではありません。
要するに国立の研究機関が提供しているYouTubeのチャンネルです。
以上のことを踏まえて考えると、個人的な意見にはなりますが、実用化がかなり近い膵臓がんの新たな検査方法な気がします。
4月28日
がん女性の「卵巣バンク」設立へ
不妊治療を行う医療法人レディースクリニック京野(仙台市)は4月27日、抗がん剤治療のため卵巣機能を損なう恐れのある女性の卵巣を凍結保存する「卵巣バンク」を設立すると発表しました。
5月には複数の医療機関とネットワークを構築する予定。
その提携先の医療機関で摘出した卵巣を同クリニックの施設で保存し、がん治療後に妊娠を希望すれば、移植する医療機関へ搬送することになっています。
若いうちにがんになることも考えられることから、このような試みは素晴らしいと思います。
卵巣保存し不妊のおそれに備える「卵巣バンク」設立 https://t.co/4GTUSpfdCQ
抗がん剤による治療などで不妊になる可能性がある女性患者さんのために「卵巣バンク」が設立されます。がん患者さんが将来妊娠できるように卵巣を摘出し冷凍保存しておきます。
— 膵臓がんでも幸せに楽しく生きる (@okasanproject) 2016年4月28日
血液を用いたがんゲノム解析の新手法を開発
血液から膵臓がんで治療標的となり得る遺伝子異常を検出 – https://t.co/AjZa2c0Jd7 今までは手術などから得たがん細胞を使って、遺伝子情報の解析をしていましたが、今後負担の少ない血液検査で解析ができそうです。 pic.twitter.com/Ne9HXH3v53 — 膵臓がんでも幸せに楽しく生きる (@okasanproject) 2016年4月28日
今まで遺伝子情報の異常は、手術で採取した組織を利用しないと分かりませんでした。
しかし2015年末に国立がん研究センターが、血液を用いた遺伝子情報の解析で、異常のある遺伝子情報をより高精度に検出することに成功しました。
この新しい手法を使い、膵臓がん患者さんの血液から遺伝子情報の解析を行ったところ、治療の対象となる遺伝子異常が14例(全体の30%)検出されました。
これらの結果が何を意味するかと言うと、
- 体から組織が取れない人でも、検査が可能になる
- 何回も検査しなければいけない人も、楽に検査できるようになる
- 難治がんの早期発見につながるかも
- 膵臓がんにおいても、遺伝子情報を使うので治療の個別化が可能になるかもしれない。つまり膵臓がん治療のオーダーメイド化。
こういうことに繋がってきます。
期待の持てる研究結果だと考えられます。
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